『呪医の末裔―東アフリカ・オデニョ一族の二十世紀』

東アフリカ・オデニョ一族の二十世紀 松田素二【著】講談社
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英国による植民地支配、輝かしい独立と経済成長を経て、失業や貧困、エイズや「テロ」に脅かされる現在まで、一族が直面した近代の荒波とは。農園労働者、サーバント、宣教師、兵士、新興宗教の教祖と様々な形で生き抜いてきた彼らの苦闘と創意を20年に及ぶフィールドワークで明かす。
プロローグ ミレニアムの暗い幕開け;第1章 動乱の西ケニア―オデニョ一族のはじまり;第2章 白い世界との出会い―呪医オデニョの葛藤;第3章 ミッションボーイの行く末―オグソの夢;第4章 屋敷勤めのダブルスタンダード―ケヤの遍歴と達観;第5章 サーバントから職人世界へ―エブガの漂泊;第6章 白い軍退への志願―ムラゴの新たな故郷草創;第7章 独立ケニアの出稼ぎライフ―ソバとナイロビの単身男性社会;第8章 構造調整時代の悲鳴―オディンガとアンビチェ兄弟の岐路;第9章 村のメシア―小オデニョの信仰共同体;エピローグ 絶望のなかの光明―オデニョ一族の二十一世紀