『そして、ねずみ女房は星を見た―大人が読みたい子どもの本』

清水眞砂子【著】テン・ブックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886960189/zabon-22/
いつの世でも、生きていくことは難しいけれど、生きることの素晴らしさは、自分と他人を信じて、平凡な日常をしっかりと送っていくことではないでしょうか。子どもの本には、そのような登場人物や、また、自分を信じ他人を思いやることができるようになる手がかりが、たくさん盛り込まれています。本書では、13篇の「子どもの物語」を紹介する。
ごきげんいかががちょうおくさん―ユーモア 冷笑ではなく ミリアム・クラーク・ポター;グレイ・ラビットのおはなし―しっかり者の主婦と、おいてきぼりをくらう家族 アリソン・アトリー;ねずみ女房―はるかなものへの憧れ ルーマー・ゴッデン;ペットねずみ大さわぎ―人間関係というふしぎ フィリパ・ピアス;十一歳の誕生日―子どもという楽園の向こう岸 ポーラ・フォックス;愛について―何にどんなわけがあるか ワジム・フロロフ;ゼバスチアンからの電話―母の自立、娘の成長、父の誇り イリーナ・コルシュノフ;片手いっぱいの星―ヒトを人に育てるもの ラフィク・シャミ;ベーグル・チームの作戦―ぼくだけの場所 エレイン・ローブル・カニグズバーグ;お話を運んだ馬―物語とはなにか アイザック・バシェビス・シンガー;注文の多い料理店 イーハトーヴ童話集―言葉が構築する透明な世界 宮沢賢治;人形の旅立ち―ふところ深い人びとに育まれて 長谷川摂子;第八森の子どもたち―日常を手放さない人びと エルス・ペルフロム