『憑かれた鏡―エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』

エドワード・ゴーリー【編】;柴田元幸小山太一;宮本朋子【訳】河出書房新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309204651/zabon-22/
典型的な幽霊屋敷ものから悪趣味ギリギリの犯罪もの、秘術を上手く料理したミステリまで、奇才エドワード・ゴーリーによる選りすぐりの怪奇小説アンソロジー
空家(A.ブラックウッド);八月の炎暑(W.F.ハーヴィ);信号手(C.ディケンズ);豪州からの客(L.P.ハートリー);十三本目の木(R.H.モールデン);死体泥棒(R.L.スティーヴンスン);大理石の躯(E.ネズビット);判事の家(B.ストーカー);亡霊の影(T.フッド);猿の手(W.W.ジェイコブズ);夢の女(W.コリンズ);古代文字の秘法(M.R.ジェイムズ)
エドワード・ゴーリー:1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またエドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手がけた。幻想的な作風と、アナグラムを用いた(Ogdred Wearyなど)ペン・ネームを使い分けて、たくさんの私家版を出版したために、多くの熱狂的コレクターを生みだした。1943年から46年まで、陸軍の軍務に服したあと、ハーヴァード大学でフランス文学を専攻する。1953年、ニューヨークの老舗出版社Doubledayに就職。ブックデザインを担当する。この年、最初の単行本The Unstrung Harpが出版される。1960年、DoubledayからRandom Houseの子会社Looking Glass Libraryに移籍。1962年には、自身の出版社Fantod Pressを興し、The Beastly Babyを出版する。1963年、独立して専業作家となる。1970年、The Sopping ThursdayがGotham Book Martから出版され、同書店との本格的な関係が始まる。1977年、ブロードウェイの舞台Draculaのセットと衣装デザインによりトニー賞を受賞する。1980年、PBS(Public Broadcasting System)の番組Mystery!のオープニング・アニメーションを作成する。1986年、ニューヨークから、マサチューセッツ州のケープ・コッドへ移る。2000年4月15日、心臓発作のため死去