『岩波新書の歴史―付・総目録1938〜2006』

岩波新書 鹿野政直【著】岩波書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004390095/zabon-22/
一九三八年に創刊された岩波新書は、それまでの学術・古典を中心とした岩波書店の出版活動に、現代への視点という新たな方向を打ちだしたものであった。以来、赤版、青版、黄版、新赤版と装いを変えながら、二五〇〇冊余を刊行してきた。時代に鋭く切りこんだ話題作をはじめ、定評ある教養書等を生みだしたそのあゆみを概観する。
序章 「新書」の誕生(岩波書店の歴史のなかで;時局のなかで ほか);1章 「文化建設の一兵卒として」―赤版の時代(中国を知ろう;「日本的」とは何か ほか);2章 「国民大衆に精神的自立の糧を提供せん」―青版の時代(「戦後」という時代への出発;「日本」の問い直し ほか);3章 「戦後はすでに終焉を見た」―黄版の時代(曲り角の予感に立って;「生きる場」を求める思索 ほか);4章 「新世紀につながる時代に対応したい」―新赤版の時代(「個の深み」に根ざす地点から;「戦後」の対象化 ほか)

岩波新書の歴史
岩波新書の歴史
posted with amazlet on 06.05.26
鹿野 政直
岩波書店 (2006/05)