『ルート181・パレスチナ‐イスラエル 旅の断章』

「季刊 前夜」別冊 前夜;影書房〔発売〕
bk1/amazon.co.jp
「われわれはともに同じ道をたどり、同じ運命、同じ大地、そして同じ映画を分かち合うのだ」(E.シヴァン)。パレスチナ人ミシェル・クレイフィとユダヤ人エイアル・シヴァンが共同監督した長編ドキュメンタリー。『ルート181』映画ガイドブック決定版。
バーチャル・ルートに立ってたたかう;境界の上に、境界の彼方に;国民の歴史の亀裂を通して;「真実のくに」への困難な願い;植民地主義と絶滅をつなぐもの;身勝手なオリーブの植樹;「ゲットーの壁」のなかでは;占領者たちの弁明;肉声のすごさ・『ルート181』;違う立場の二人であるがゆえに〔ほか〕
 『ホテル・ルワンダ』『ダーウィンの悪夢』等、実際にあった(ある)紛争を題材にした映画の話題がここのところ増えている気がする。単に、「目に付くようになった」ということかもしれないが、『ルート181』もそんななかの一本なのだろうか。