『血族の物語〈上〉』

ポプラ・ウイング・ブックス〈16〉ピーター・ディッキンソン【作】;斉藤健一【訳】;沢田としき【絵】ポプラ社
bk1/amazon.co.jp】1,600
「人殺しのよそ者がやってくる!」「月のタカ」が夢に現れて危険を告げたのは、一族のリーダー・バルではなく、少女ノリだった。お告げで水のありかを教えられたノリは、従兄のスーズと共に一行をはなれ、幼い仲間四人を連れて、飢えとかわきとたたかいながら、切り立つ岩かべを登っていく。不思議な力にひきよせられて、ようやく豊かな土地にたどりついたと思ったのも束の間、スーズたちの身に、血族の存続にかかわる危機がふりかかってくる。自分たちこそ「月のタカ」族の生き残りなんだ。なんとしても、一つの血族として生きのびねば!人類の祖先がいまだ素朴な信仰をもち、狩りと採集の日々をすごしていた二十万年前のアフリカを舞台に、イギリスで人気の実力派ストーリーテラーがつむぎあげる、冒険と成長の異色ファンタジー前篇。10代〜。