『イラク』

光文社新書 田中宇【著】光文社
bk1/amazon.co.jp】700
湾岸戦争時の劣化弾の後遺症で苦しむ子供達、国中に満ちあふれるサダム・フセイン肖像画、その一方で、高級品が豊富な巨大市場、ジャンクでパソコンを組み立てるバグダッドの「秋葉原」、市場最高値をつける株式市場、ビジネスマンで混雑するホテル…経済制裁下のイラク庶民は、アラブ的絆のもとに、どこか平穏で安定した生活を送っていた。イラクを通して見えてきた世界史の巨大な暗渠―民主主義は万能薬か?はたして国家とは何だろうか?アメリカはいったい何をしようというのか。
大使館訪問;バクダッドへの道;表敬訪問;二つの民族主義シーア派の聖地;庶民生活;プロパガンダと部族政治;バクダッドの秋葉原アメリカの変節;劣化ウラン弾の町;ホテル・アンチブッシュ;イラク人と日本人