『地中海は沙漠だった―グロマー・チャレンジャー号の航海』

ケネス・ジンファ・シュー【著】岡田/博有【訳】古今書院
bk1/amazon.co.jp】3,200
20世紀科学の新しいパラダイムプレートテクトニクスの確立に貢献したのは、深海掘削計画だ。この計画の中心を担ったのが、1968年に就航したグロマー・チャレンジャー号であった。チャレンジャー号の功績は地球科学に革命をもたらした。その堆積学的発見は、本書の著者ケネス・J・シュー教授が「干上がった地中海」説を提唱する根拠となった。これは着想がユニークであるだけでなく、堆積学者としての著者ならではの問題の本質へのアプローチがあった。シュー教授は、そのチャレンジャー号に乗り込んで指揮した主席科学者としての奮闘振りをThe Mediterranean Was a Desertに著した。本書はその日本語版。
発想の芽生え;JOIDESの友;リスボン、1970年8月13日;危機と試練;ジブラルタルへ戻る?;マーフィの法則;異常な礫の堆積物;実行延期;終わりよければすべてよし;地中海の失われた秘密〔ほか〕