『ドン・フェルナンドの酒場で―サマセット・モームのスペイン歴史物語』

モーム,ウィリアム・サマセット【著】;増田善郎【訳】原書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562040254/zabon-22/
イギリスの文豪サマセット・モームが、スペイン文化の魅力を浮き彫りにした名著!黄金時代のスペイン―イグナティウス・ロヨラセルバンテスエル・グレコ、そして無名の巡礼者と偉大な航海者の出会いのうちに、スペインの偉大さの秘密を見いだした傑作。
第1章 ドン・フェルナンドの酒場で;第2章 イグナティウス・ロヨラの物語;第3章 イグナティウスの『精神の鍛錬』;第4章 スペインを書く;第5章 バレンシア風パエリャの味;第6章 ピカレスク小説の誕生;第7章 黄金時代のスペイン演劇;第8章 ドン・ファンドン・キホーテ;第9章 エル・グレコバロック美術;第10章 スペインの神秘主義―サンタ・テレサとルイス・デ・レオン;第11章 スペインの偉大さの秘密
モーム,ウィリアム・サマセット:1874〜1965年。20世紀イギリスの代表的な小説家のひとり。最初医学を志したが、1897年に発表した『ランベスのライザ』以後小説に転じ、その後劇作で成功をおさめた
増田善郎:1928年、東京生まれ。東京大学文学部卒。東京大学スペイン語圏研究を導入した

『大相撲と歩んだ行司人生51年―行司に関する用語、規定、番付等の資料付き』

木村庄之助(33代);根間弘海【著】英宝社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4269910038/zabon-22/
三十三代立行司木村庄之助の行司人生を、インタヴュー形式で紹介しながら、行司の世界を垣間見る。行司に関する用語の解説、土俵の形式や番付の見方などを網羅、相撲ファンを魅了する。
第1部 祝辞(高砂部屋師匠;土屋義彦;石川良三 ほか);第2部 行司人生(行司入門と修行;行司の仕事;土俵祭 ほか);第3部 行司の用語・資料(行司の用語;高砂部屋の人々;行司に関する規定 ほか);資料
立行司33代木村庄之助:本名、野沢要一。昭和30年5月初土俵、平成13年5月三役格昇進、平成18年3月35代式守伊之助襲名、平成18年5月33代木村庄之助襲名
根間弘海:専修大学経営学部教授

大相撲と歩んだ行司人生51年
木村 庄之助 根間 弘海
英宝社 (2006/06)

『リンドキストの箱舟』

ハラム,アン【著】;野口百合子【訳】文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416324980X/zabon-22/
異常気象と乱獲によって野生動物がほぼ絶滅し、凍土と化した近未来の地球。人びとは都市のドームのなかにこもって暮らし、外にいるのは、収容所送りになった犯罪者や無法者だけ。そこをたった一人で旅する少女スロー。失われた野生動物を蘇らせる鍵となる不思議な生きもの、リンドキストの子どもたちを、太陽の輝く希望の都市へと運ぶのだ。厳しい寒さ、雪と氷、盗賊、そしてリンドキストを狙う者たちに行く手を阻まれるスロー。危機がおとずれるたびに、リンドキストが魔法のようにハリネズミ、ビーバー、トナカイなどに変身し、スローを救う。いつしかリンドキストとのあいだに芽生えた強い絆を信じて、スローは雪の荒野を駆け抜ける…。勇敢な少女と不思議な生きものたちが繰り広げる冒険ファンタジー
ハラム,アン:1952年、イギリス、マンチェスター生まれ。サセックス大学卒業。『リンドキストの箱舟』をはじめとするヤングアダルト作品のほかに、グウィネス・ジョーンズ名義でSF、ファンタジーを多数発表しており、世界幻想文学大賞(短篇部門)、アーサー・C・クラーク賞、フィリップ・K・ディック賞などを受賞している
野口百合子:1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。おもな訳書にB・R・ヴァントリーズ「聖書の絵師」(新潮社)など
うわ、むちゃ好みっぽい!!

『きみのいる生活』

大竹昭子【著】文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163681604/zabon-22/
スナネズミがやってきた!パソコンのパーツを買いにいった夫が、代わりにモンゴル産のスナネズミを買ってきた。なんでネズミを…と呆れたが、その愛らしい生態に魅了され―都市生活者と小動物の類いまれな共生の記録。
スナネズミがやってきた;個性と習性;雨の夜の出来事;おなじクロでも大ちがい;屋根裏の死神博士;ベランダで、朝風呂;モモの秘密の小部屋;温泉、そして大旅行;新婚さん登場;クロ母さんと子供たち;遊びの発明;白金の赤ひげ先生;難民、出没す;好色の血筋;その形状、人の知るところなれど
大竹昭子:1950年東京生まれ。上智大学文学部卒。1979〜81年までニューヨークに滞在、文筆活動を始める。エッセイ、小説、ノンフィクション、批評とジャンルを超えた幅広い分野の執筆で知られる

きみのいる生活
きみのいる生活
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大竹 昭子
文芸春秋 (2006/06)

『歴史を揺るがした星々―天文歴史の世界』

EINSTEIN SERIES〈volume12〉作花一志;福江純【編】恒星社厚生閣
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/476991041X/zabon-22/
本書では第一篇で紀元前から20世紀までの歴史に残る天文現象を8つほど選んで、その解説を試みた。天文学歴史学とは現在ではまったく異なった分野に属しているが、古代では分離できない事柄であり、天文が社会と深く関わり合ったことが理解できるだろう。また第二篇では北海道から沖縄まで日本各地に残る天文史跡を実地調査した結果を記した。我が国には明治より前からの天文記録が以外に多いことが理解されよう。
第1篇 人類を揺るがした天文現象(6000年間の惑星集合;卑弥呼の日食;陰陽道が怖れた星々;客星あらわる ほか);第2篇 日本の天文史跡めぐり(北海道地方;東北地方;関東地方;東京地方 ほか)
作花一志:1943年、山口県生まれ。京都情報大学院大学教授。専攻は計算天文学・統計解析学
福江純:1956年、山口県生まれ。大阪教育大学教授。専門は相対論的宇宙流体力学

『ブラックホールを飼いならす!―ブラックホール天文学応用編』

EINSTEIN SERIES〈volume7〉福江純【著】恒星社厚生閣
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769910401/zabon-22/
本書『ブラックホールを飼いならす!』と姉妹書『ブラックホールは怖くない?』では、ブラックホール宇宙物理学について、相対論的な考え方の基礎から、実際の宇宙における応用までを、最新の成果に基づいて紹介しようと試みた。本書は応用編で、姉妹書は基礎編に相当するが、それぞれ独立に読めるように配慮してある。本書では、まず第1章でブラックホールを扱ったSFを紹介したのち後、実際の宇宙においてブラックホールなどが重要な役割を果たしている現象を説明し(第2章、第3章、第4章)、ブラックホールの一生(第5章)、自転ブラックホールの特徴(第6章)、ワームホール現象(第7章)などに触れて、最後の第8章でブラックホールの利用法についてまとめた。
1 ブラックホールSF;2 宇宙アクリーション天体;3 宇宙ジェット天体;4 重力レンズ天体;5 ブラックホールの一生;6 ブラックホールの渦動;7 ブラックホールワームホール;8 ブラックホールの利用法
福江純:1956年、山口県宇部市に生まれる。1978年、京都大学理学部卒業。1983年、同大学大学院(宇宙物理学専攻)を修了。現在、大阪教育大学天文学研究室教授。理学博士。専門は相対論的宇宙流体力学、とくにブラックホール降着円盤と宇宙ジェット現象

『ブック・アートの世界―絵本からインスタレーションまで』

中川素子;坂本満【編】水声社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891765844/zabon-22/
本書は、本とアートが織りなす世界のなかから、執筆者それぞれが心に惹きつけられた作品を実際に手にとり、その姿をじっくりと紹介してみようという一冊です。
共同の実験室;磁場のマティエール;記憶の函;オブジェの夢想;越境の扉;「美術」のなかの本/「本」のなかの美術
中川素子:1942年、東京に生まれる。東京芸術大学大学院修士課程修了。現在、文教大学教授。専攻、造形美術論
坂本満:1932年、東京に生まれる。東京大学大学院修士課程修了。国立歴史民族博物館名誉教授。専攻、東西美術交渉史

ブック・アートの世界―絵本からインスタレーションまで
中川 素子 坂本 満 森田 一 山田 志麻子 田中 友子
水声社 (2006/06)