『月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」』〈上・下〉

zabon2006-02-17

ヴィレッジブックス スミス,アンドリュー【著】;鈴木彩織【訳】ソニー・マガジンズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789727726/zabon-22/
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上:月面を歩いた12人の宇宙飛行士のうち、今も生存しているのは9人だけ。少年時代、月着陸のテレビ中継にしびれるような感動を覚えたジャーナリストの著者は、話が聞けなくなってしまう前に残りのムーンウォーカー全員と面会し、その人生を記録すべきだと思い立つ。「あの旅はかれらをどう変えたのか?アポロ計画にはいったいどんな意義があったのか?」という疑問を胸に。だが、取材を始めた著者はやがて、自分のヒーローたちのあまりに波瀾に満ちた人生を見いだしていく―アポロ宇宙飛行士たちの「現在」に鋭く迫った傑作ノンフィクション。
第1章 宇宙時代の到来(歴史が刻まれた瞬間;問題発生。鳴り響くアラーム;宇宙飛行士になりたかったぼくたち;アームストロングの「小さな一歩」);第2章 宇宙に抱かれた男―アポロ14号月着陸船パイロット、エドガー・ミッチェル(伝説的NASA担当記者に会う;ケネディ宇宙センターは今… ほか);第3章 悲哀のヒーロー―アポロ11号月着陸船パイロット、バズ・オルドリン(『スター・トレック大会』のアポロ宇宙飛行士;月に降りなかった男;司令船パイロットの孤独;宇宙飛行士の怒りのパンチ;バズ・オルドリンと面会する);第4章 孤高の宇宙飛行士―アポロ11号船長、ニール・アームストロング(宇宙開発とカウンター・カルチャー;J・F・Kの野心 ほか)
下:月から帰還後の挫折。激しい喪失感。異常に高い離婚率‐―月面着陸という大国家事業がアポロ宇宙飛行士の精神に及ぼした影響は深く、複雑だった。それぞれの歩んだ道も、画家、政治家、新宗教の創設者とまったく異なっていた。そして、アポロ計画捏造説とのむなしい戦いは、年老いたかれらを疲弊させる。特に、月に降り立った最初の男ニール・アームストロングはほとんどの取材を拒絶し、社会との繋がりを絶っていた。著者はアームストロングとのコンタクトを模索するが…。ガーディアン紙、J・G・バラードなど絶賛の新時代宇宙ノンフィクション。
第5章 月を描きつづける男―アポロ12号月着陸船パイロット、アラン・ビーン(完全無欠な最後のヒーロー;モネに憧れる宇宙飛行士;「スペース・アート」ギャラリーへ;アラン・ビーンと面会する;人生最良の日);第6章 静かなるライト・スタッフ―アポロ16号船長、ジョン・ヤング(アポロとベトナム;迷走するNASA ほか);第7章 月の女神とアポロの妻たち―アポロ16号月着陸船パイロット、チャーリー・デューク(宇宙飛行士の息子に会う;妻たちの不安;デューク夫妻と面会する);第8章 月に立った最後の二人―アポロ17号船長、ジーン・サーナン&地質学者、ジャック・シュミット(おかしな二人、月へ行く;唯一の民間人宇宙飛行士;ジャック・シュミットと面会する;冒険旅行の終わり;ジーン・サーナンと面会する);第9章 謎の凋落―アポロ15号船長、デイヴィッド・スコット(捏造論者の主張;不可解なアームストロング条項;“切手事件”スキャンダル;デイヴィッド・スコットを追え;アームストロングへの最後の質問)

『黒薔薇(くろしょうび)』

吉屋信子【著】河出書房新社
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22歳の春、瀧川章子は地方の町立高等女学校へ教師として赴任する。校長が生徒のMensesの調査を命じたのに一人反抗し、早くも職員室の注意人物になってしまう。そんなとき、授業で出会った美しい樋口和子という生徒にひかれてゆく。同性を愛慕することの恐ろしさと反自然的な感じに脅かされつつ、苦悶する章子…。交流を重ねるなか、二人を襲う悲劇!!大正〜昭和の大流行作家・吉屋信子が生涯に一度だけ主宰した個人雑誌『黒薔薇』。この中から表題作、珠玉の作品をセレクト。可憐でせつない“エスの世界”、乙女たちの憧れと夢、苦悩と孤独。全編、全集未収録作品。
黒薔薇;鉛筆;夏草;若き魂の巣立ち―学窓を出る姉妹にささぐ

黒薔薇
黒薔薇
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吉屋 信子
河出書房新社 (2006/02/17)

『夢のなか、いまも―連続幼女殺害事件元被告の告白』

宮崎勤【著】創出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4924718726/zabon-22/
第1部 証言(控訴審を前にして;法廷は映画館のようだ;逮捕後の取り調べについて ほか);第2部 記録(拘置所に届いた差し入れ本;自分で注文したマンガ雑誌拘置所で聞いているラジオ番組;来信要旨(私のもとへ届いた手紙);嘆願書);第3部 解説(宮崎事件が精神医学界に残した課題(香山リカ);増殖する「宮崎勤的なもの」(芹沢俊介))

夢のなか、いまも
夢のなか、いまも
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宮崎 勤
創出版 (2006/02/17)

『カフェイン大全―コーヒー・茶・チョコレートの歴史からダイエット・ドーピング・依存症の現状まで』

ワインバーグ,ベネット・アラン;ビーラー,ボニー・K.【著】;別宮貞徳【監訳】;真崎美恵子;亀田幸子;西谷清;岩淵行雄;高田学【訳】八坂書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4896948661/zabon-22/
コーヒー・茶・チョコレート・コーラ飲料・スタミナドリンク・ダイエット薬品・眠気止め・風邪薬…。現代人はなぜこれほどカフェインが好きなのだろうか?普及にいたるまでの波瀾万丈の歴史から、医薬としての価値、さらにはカフェイン漬けのわれわれの身体に何が起こっているかまでを精査、最新の知見をもとにその実像に迫る。
第1部 歴史の中のカフェイン(コーヒー―アラビア起源;茶―アジア起源;カカオ―アメリカ起源);第2部 ヨーロッパ、カフェインに目覚める(修道士と軍人―ヨーロッパとカフェインとの最初の出会い;スパイス貿易からカフェイン貿易へ―茶とコーヒー、西欧に到来;後発の国ぐに―ドイツ、ロシア、スウェーデンの参入;歴史の審判―医師、カフェインを論ず;補遺―カフェインはなぜそのときに到来したのか);第3部 カフェインの文化(カフェインの島々(1)日本―茶の伝統とコーヒーの目新しさ;カフェインの島々(2)イギリス―カフェインと帝国;はじける泡、つづく高揚―アメリカと二十世紀のカフェイン;カフェイン文化と千年期の終末);第4部 カフェインの自然誌(実験室の中のカフェイン;カフェインと植物界);第5部 カフェインと健康(カフェインと身体―健康への影響、生殖にまつわる問題点、ダイエット効果;カフェインと精神―認知、学習、情緒的満足;カフェイン依存とカフェイン中毒);付録