『族長の秋 他6篇』
ガルシア=マルケス,ガブリエル【著】;鼓直;木村榮一【訳】新潮社
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宴席に供されたのは、腹心だった将軍の丸焼き。荷船もろとも爆沈、厄介払いした子供は二千人。借金の形に、まるごと米国にくれてやったカリブ海。聖なる国母として、剥製にされ国内巡回中のお袋。だがお袋よ、ほんとにわしが望んだことなのか?二度死なねばならなかった孤独な独裁者が、純真無垢の娼婦が、年をとりすぎた天使が、正直者のぺてん師が、人好きのする死体が、運命という廻り舞台で演じる人生のあや模様。
大きな翼のある、ひどく年取った男;奇跡の行商人、善人のブラカマン;幽霊船の最後の航海;無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語;この世でいちばん美しい水死人;愛の彼方の変わることなき死;族長の秋
おすすめ度の平均:
完成度の高い物語現実として描き切られた虚構
普通に面白い