『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』

ウェンディ・ムーア【著】;矢野真千子【訳】河出書房新社
膨大な標本、世界初の自然史博物館、有名人の手術、ダーウィンよりも70年も前に見抜いた進化論…。「このジョン・ハンターはまぎれもなく、イギリスの誇る奇人の伝統を脈々とうけつぐ人物であり、その影響は医学の世界をはるかに凌駕している。かれの奇人ぶりは群をぬいており、それが証拠にかれは当時、そしてその後の小説などに多くのモデルを提供している。本書を抜群におもしろくしているのは、そうしたかれの奇人的なエピソード群のためであり、そしてそれが現代のぼくたちにつきつける問いかけのためだ。」近代外科医学の父にして驚くべき奇人中の奇人伝。奇人まみれの英国でも群を抜いた奇人!『ドリトル先生』や『ジキル博士とハイド氏』のモデルとも言われる18世紀に生きた「近代外科医学の父」を初めて描く驚嘆の伝記。
御者の膝;死人の腕;墓泥棒の手;妊婦の子宮;教授の睾丸;トカゲの尻尾;煙突掃除夫の歯;乙女の青痣;外科医のペニス;カンガルーの頭蓋骨;電気魚の発電器官;司祭の首;巨人の骨;詩人の足;猿の頭蓋骨;解剖学者の心臓

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯
ウェンディ・ムーア 矢野 真千子
河出書房新社 (2007/04)