『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』

田切博【著】NTT出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757141440/zabon-22/
本書は主にアメリカ同時多発テロ事件、俗にいう「9‐11」以降のアメリカンコミックスの変化について論じたものである。構成としては「第一部 アメリカンコミックス」ではアメリカンコミックスというメディアがどのようなものなのかを主に論じ、「第二部 9‐11」で「9‐11」前後のアメリカのコミックス業界やファンの状況と事件への直接的な反応を述べ、「第三部 戦時下のマンガ表現」では同時多発テロからイラク戦争に至るアメリカ社会の変化の中でアメリカンコミックスがどう変化していったかを検討している。
第1部 アメリカンコミックス(見えないアメリカンコミックス;作家の居場所;抑圧と解放);第2部 「9‐11」(「転向」するひとびと;逃避の問題;スパイダーマン二つの塔);第3部 戦時下のマンガ表現(日本という言説空間;饒舌と沈黙;リベラルの右往左往)
田切博:フリーランスライター、アメコミ研究家。トイ、アニメ、サブカルチャー誌など、幅広い分野の雑誌で活躍中。また、アメコミやディズニー関連の書籍の翻訳も手がける