『カブールの燕たち』

ハヤカワepiブック・プラネット カドラ,ヤスミナ【著】;香川由利子【訳】早川書房
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タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。廃墟と化した町では私刑が横行し、人心は荒廃していた。拘置所の看守アティクの心もまた荒みきっていた。仕事で神経を病み、妻は重い病に冒されている。友人は離縁を勧めるが、命の恩人である妻を棄てることは…。だがやがて、アティクは夫殺しで死刑を宣告された美しい女囚に一目惚れしてしまう。女を救おうと走りまわり、憔悴していくアティクを見て、彼の妻は驚くべき提案をするのだった。壮絶なる夫婦愛を描いた衝撃作。
カドラ,ヤスミナ:1955年生まれ。本名、ムハマド・ムルセフール。アルジェリア軍の将校時代、軍の検閲を逃れるため女性名のペンネームで執筆活動をはじめ、文学、ミステリと幅広いジャンルで次々と話題作を発表した。イスラムの声を伝える作家として、国際的に高い評価を得、作品は25カ国で翻訳されたが、2001年に自伝を発表しフランスに亡命するまでその正体は不明だった。2002年発表の『カブールの燕たち』は紛争地域を舞台にした3部作の第1弾にあたり、“サンフランシスコ・クロニクル”ブック・オブ・ザ・イヤーに選出、ダブリン国際文学賞の最終候補にもなった
香川由利子:1954年生、京都大学大学院修士課程修了

カブールの燕たち
カブールの燕たち
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ヤスミナ・カドラ 香川 由利子
早川書房 (2007/02)
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