『アメリカ小説の60年代―新しい語りの模索』

前田圓【著】海鳥社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4875719639/zabon-22/
1950年代の繁栄と平穏が一変、限りなく混迷を深めてゆく60年代。アメリカ小説界では、伝統的手法に取って代わるラディカルな文体実験が試みられた。ピンチョン、ヴォネガットブローティガンらの作品を取り上げ、彼らが切り開いた表現の可能性を明らかにする。
アイリス・マードックとニュー・リアリズム;トーマス・ピンチョン―陰謀と偏執病;ドナルド・バーセルミの「断片の手法」;「バーンハウス」と「モンキーハウス」のあいだ―カート・ヴォネガットとSF;『スローターハウス5』―戦争体験が結晶する時;フィリップ・ロス―新バビロンでのユダヤ性;Marry Meは果たしてロマンスか;『アメリカの鱒釣り』―失われたアメリカン・パストラル;『西瓜糖にて』―カウンター・カルチャーの中のコミューン;The Switched Photograph of the Bride:From ‘Evangeline’ to Absalom,Absalom!;トルーマン・カポーティの「銀の瓶」におけるハムラビ;Where Does the Angel Look?
前田圓:1928年、熊本市生まれ。海軍兵学校、旧制福岡高等学校を経て、1953年、九州大学文学部卒業。1957‐58年、フルブライト留学生として、コロンビア大学大学院に留学。福岡県立筑紫丘高等学校修猷館高等学校教諭、九州産業大学国際文化学部教授、1998年退職。専攻は現代アメリカ文学

60年代アメリカ小説論
60年代アメリカ小説論
posted with amazlet on 06.11.17
安河内 英光 馬塲 弘利
開文社出版
売り上げランキング: 806683