『文学全集を立ちあげる』

文藝春秋 丸谷才一鹿島茂三浦雅士【著】
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いま女子大生に人気のオースティン。とにかく巧い。ディドロは十八世紀小説の花。小説の勉強に必読。「ポルノ小説集」「SF集」「スパイ小説集」も。「源氏物語」は与謝野晶子の現代訳付きで5巻。都賀庭鐘から樋口一葉まで、十九世紀小説の豊穣。白秋の民謡・童話、朔太郎のアフォリズムのすごさ。戦後の歌謡曲は太宰の「騙り」から生まれた。大江健三郎文学史的位置づけについて。などなど。「漱石、谷崎3巻。志賀直哉1/2巻、芥川は外してもいい」「まさか!」まったく新しい視点から文学全集を編纂する壮大な試み。世界篇・日本篇計300巻。
世界文学全集篇(どんな全集を作るのか;イギリス小説のうまさ;フランス作家の盛衰;ロシア、ドイツ文学と日本;アメリカその他;周縁の文学;世界文学全集巻立て一覧);日本文学全集篇(この全集のいくつかの原則;古代から近世;江戸文学の豊穣;二十世紀文学の幕開け;白樺派プロレタリア文学の問題;戦後の文学を見直す視点;日本文学全集巻立て一覧)

文学全集を立ちあげる
丸谷 才一 鹿島 茂 三浦 雅士
文芸春秋 (2006/09/26)