『夷狄を待ちながら』

(集英社文庫)J.M.クッツェー著;土岐恒二訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087604527/zabon-22/
集英社 2003.12.22 359p 15cm(A6) ¥838(税別) ISBN4-08-760452-7
原書名 WAITING FOR THE BARBARIANS(J.M.Coetzee)
静かな辺境の町に、二十数年ものあいだ民政官を勤めてきた初老の男「私」がいる。暇なときには町はずれの遺跡を発掘している。そこへ首都から、帝国の「寝ずの番」を任ずる第三局のジョル大佐がやってくる。彼がもたらしたのは、夷狄(野蛮人)が攻めてくるという噂と、凄惨な拷問であった。「私」は拷問を受けて両足が捻れた夷狄の少女に魅入られ身辺に置くが、やがて「私」も夷狄と通じていると疑いをかけられ拷問に…。
J.M.クッツェー:1940‐。南アフリカのケープ州生まれ。両親ともアフリカーナ(オランダ系移民の子孫)。父は弁護士、母は教師。ケープタウン大学で英文学・数学の学士号取得。卒業後英国でコンピュータ・プログラマーとして働き、のちテキサス大学で英文学の博士号取得(69年)。71年帰国後、母校で英米文学を教え、最初の小説『ダスクランド』(74年)を発表。『マイケル・K』(83年)、『恥辱』(2000年)でブッカー賞史上初の2度受賞を果たす。2003年度ノーベル文学賞受賞

夷狄を待ちながら
夷狄を待ちながら
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J.M. クッツェー J.M. Coetzee 土岐 恒二
集英社 (2003/12)
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おすすめ度の平均: 5
5 A deep and thought provoking story
5 A classic story
5 待望の文庫本化