『J.M.クッツェーの世界―“フィクション”と“共同体”』

田尻芳樹【編】英宝社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4269750073/zabon-22/
南アフリカの厳しい政治的現実の中、植民地主義と倫理の問題を根底から問い直し、多彩なテクスト戦略を駆使する注目の作家J・M・クッツェー。注目のノーベル賞作家、本邦初の研究書。
序章 J・M・クッツェーの世界へのイントロダクション;第1章 クッツェーとゴーディマ―“境界”をめぐって;第2章 物語の外部へ―『石の女』、『夷狄を待ちながら』、『マイケル・K』;第3章 沈黙が語るもの―『フォー』とその批評史をめぐって;第4章 泪の語るもの―『鉄の時代』試論;第5章 残された者たちが語ること―『ペテルブルグの文豪』をめぐって;第6章 動物のいのち/文学のことば;第7章 欲望という名の物語―『恥辱』の誘惑;第8章 食人から聖餐まで―クッツェー作品におけるもの喰うイメージ
田尻芳樹:1964年生。東京大学大学院博士課程中退。ロンドン大学Ph.D.東京大学助教授。イギリス文学専攻