『マンガは欲望する』

ヨコタ・村上孝之【著】筑摩書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480873511/zabon-22/
マンガにおける「内面」はいつ成立したか。登場人物が「心の中で考えていること」を表わす吹き出しはいつできたのか?マンガにおける「近代」とは何だったのか?「映画的視点」の問い直し、乙女ちっくマンガの二重性、ロリコンの系譜学…など、次々と新しい視点が飛び出す刺激的な論考。
第1部 二重のテキストとしてのマンガ(現代マンガにおける「内面」の成立;マンガ的視点と映画的視点);第2部 錯綜する欲望、増殖するアイデンティティ(リボン・ファンタジー―乙女ちっくにおける「二重の私」;逆転するジェンダー少年愛もの考;ロリータ・コンプレックスの系譜学―「妹萌え」の起源;生成する『デビルマン』);第3部 マンガは内部で進化する(パロディーとパスティーシュ―作者VS読者共同体;「あまりにもマンガ的」―コミックとリアリズム;コミックと古典性―「マンガばっかり読んでエライじゃないか」)
ヨコタ・村上孝之:1959年東京生まれ。東京大学大学院比較文学比較文化専攻博士課程単位取得修了。プリンストン大学Ph.D.。現大阪大学大学院言語文化研究科助教