『究極のサイエンス 不老不死』

金子隆一【著】八幡書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893504002/zabon-22/
第1章では、古代中国の神仙思想を中心に不老不死の文化論を展開し、輸血による回春法、チンパンジーの睾丸移植実験、クライオニクスまで、人類がいかにして不老不死を実現しようとしたかを探る。第2章では、後天的老化説(遺伝子エラー説、フリー・ラジカル説、架橋説、免疫不全説、ホルモン異常説、ストレス説ほか)から、先天的老化説(細胞の分裂寿命説)まで、老化と死の原因を分析する。第3章では、カロリー制限から抗老化剤まで、日常生活ですぐにでも実践できる不老の秘訣を紹介し、人工臓器からES細胞、MAP細胞による臓器移植まで、近未来の不老メソッドを検証する。第4章では、不死化遺伝子の発見、脳細胞再生の可能性について概説し、肉体の不老が実現可能かを検証。その社会的問題点を精査し、ヒトは情報生命体への進化を遂げ、精神の不死を獲得するべきであると説く。情報生命への最終進化の道。
第1章 「不老」と「不死」の文化史(日本の不老不死伝説;呪いとしての不死 ほか);第2章 老化寿命のメカニズム(老化と寿命は同じ現象か?;老化とはどういう現象か? ほか);第3章 実践・不老化への道(適度な運動で老化を防ごう;運動とフリー・ラジカルの微妙な関係 ほか);第4章 肉体の不老から精神の不死へ(ヒト細胞不死化を改めて考える;テロメアの修復こそ鍵をにぎる ほか)
金子隆一:科学ジャーナリスト、ハードSF研究家。1956年兵庫県生まれ。中央大学商学部卒。現在(有)コンタクト代表取締役。「ハードSF研究所」同人。古生物、生命史、宇宙科学などの分野を得意とし、ハードSFにも造詣が深い。イベントやテレビ番組の企画などでも活躍中