『コーヒー、カカオ、米、綿花、コショウの暗黒物語―生産者を死に追いやるグローバル経済』

ジャン=ピエール・ボリス【著】;林昌宏【訳】作品社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861820618/qid%3D1131083011/zabon-22/
本書は、現在のグローバル経済によって“一次産品”の生産が危機に陥っており、途上国の生産者が極度の貧困に追い込まれている実態を、7年間にわたる現地調査・取材をもとに初めて徹底暴露し、ヨーロッパで大論争を巻き起こしている衝撃の書です。コーヒー・ココアなどの品目ごとに、世界銀行IMFが推進する経済自由化・構造調整の影響、あくどい多国籍企業の手口、国際投機ファンドによる相場変動の助長、原産国の政府・関係機関の腐敗・汚職など、グローバル経済の裏側で“一次産品”をめぐって何が起こっているか、そして苦悩する生産者の姿が生々しく描かれています。
コーヒー(まずくなるコーヒー、破滅する生産者;飢餓に追い込まれた中米 ほか);コメ(コメは食べるものじゃない、売るものだ;コメ貿易でマネーロンダリングビン・ラディンとの関係疑惑 ほか);カカオ(二〇〇二年九月、コートジボワールで反乱勃発;カカオを狙う反乱軍―経済自由化による社会不安 ほか);綿花(国際問題の争点となった綿花;アフリカの綿花生産 ほか);コショウ(コショウを追求する冒険家の末裔;ベトナムの乱入 ほか)
ジャン=ピエール・ボリス:1955年生まれ。フランスのジャーナリスト。世界のフランス語圏で放送している国営放送局『ラジオ・フランス・インターナショナル』のニュース・キャスターとして、1970年代後半の激動のラテンアメリカに始まり、「天安門事件」「第一次湾岸戦争」「ソビエト連邦の崩壊」といった数々の歴史的事件を報道してきた。現在、同放送局の編成局長
林昌宏:1965年、名古屋市生まれ。立命館大学経済学部経済学科卒。現在、名昭物産株式会社役員を務めるかたわら、フェアトレード市民運動に関わって翻訳活動を行なっている