『禁煙ファシズムと戦う』

ベスト新書 小谷野 敦【編著】;斎藤 貴男;栗原 裕一郎【著】ベストセラーズ
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猖獗をきわめる昨今の禁煙運動の根源にあるのは、特定の集団を差別したいという心理である。現在の先進社会では、性別、人種などによって人を差別することは、たてまえ上とはいえ、許されていない。そこで、他人に害を与えるという理由のもとに、喫煙者を「汚い」ものと認定し、差別しようとしているのである。これは、かつて肺結核患者やハンセン氏病患者が受けた差別と、ほぼ同質のものだ。二言目には「喫煙者のマナーが悪い、国や自治体が規制してほしい」と言い出し、分煙さえ認めず、全面禁煙を主張する禁煙運動家は、再び全体主義を招来する、恐るべき国家依存症にかかっているのだ。
 最初引用したときはちゃんと読んでなかったんだけど、

そこで、他人に害を与えるという理由のもとに、喫煙者を「汚い」ものと認定し、差別しようとして>いるのである。これは、かつて肺結核患者やハンセン氏病患者が受けた差別と、ほぼ同質のものだ。

orz。この物言いって、「ハンセン氏病は原罪による病だ」という言説と同じじゃないか! ハンセン氏病は喫煙と違って、好きでなるものじゃないって!! どこが同質なんだ!?
 常識とか倫理観の欠如(あるいはずれ)は、国民新党四コマ漫画と同じぐらいがっくり。げっそりする。この発言は、愛煙家にとってすごく不利益だと思うんだけどなあ。
 だって、「他人に害を与えるという理由のもとに」って、わかっているんなら区別(差別にあらず)されて当たり前じゃん! 喉も痛くなるし、目も痛くなる。だから避けるし、分けてくれと思う。今でもまだまだその区別が充分じゃないぐらいだ。
区別されたくなければ、煙草をやめればいい。病気はやめられなくても、煙草はやめることができるでしょう?
 本の内容は知りません。
ちょっとメモ。
http://fragments.g.hatena.ne.jp/K2Da/20050930
http://d.hatena.ne.jp/LEOat/20050930/1128063960
http://d.hatena.ne.jp/architect/20050929/p1
http://d.hatena.ne.jp/rna/20050927#p4