『ターミナルマン―空港に16年間住みついた男』

メヘラン,アルフレッド;ドンキン,アンドリュー【著】;最所篤子【訳】バジリコ
bk1/amazon.co.jp
シャルル・ド・ゴール空港第一ターミナルに暮らす男、サー・アルフレッド。彼は閉店したバイバイ・バーから譲り受けた赤いベンチで眠り、毎日マクドナルドで食事をする。ファイルボックスに入れた雑誌と自らが綴った長い日記に囲まれて、彼は今日も座っている。1888年、8月8日、サー・アルフレッドはロンドン行きの飛行機に乗る予定だった。そして16年後の現在も、同じフライトをターミナルで待ち続けている。弁護士やマスコミ、各国政府の役人が延々と論争を繰り広げる中、彼は失くしてしまった「存在の証明」を待って、待って、待ち続けている。映画『ターミナル』のモデルとなったベストセラーノンフィクション。
シャルル・ド・ゴール空港で;人生は待つこと;イギリスへ;秘密警察サヴァク;西ドイツへ;ベルギーでの難民申請;一九八八年八月八日;入国拒否書;フルリ・メロギ刑務所;ブールゲ弁護士;アパトリード;取引;真相;判決無効;堂々巡り;待ち続ける日々;ベルギー大使からの電話;宣告;存在しない者;出生地;映画『ここから何処へ』;二〇〇四年二月二二日