『売文生活』

ちくま新書 日垣隆【著】筑摩書房
bk1/amazon.co.jp
投稿生活をへて作家・ジャーナリストとなった著者のみならず、物書きにとってお金の問題は避けて通ることのできない重大事だ。本邦初の“フリーエージェント宣言”をなし遂げた文豪・夏目漱石、公務員初任給の一〇〇倍は稼いでいた「火宅の人」檀一雄、「底ぬけビンボー暮らし」に明け暮れた作家・松下竜一…。明治の文士から平成のフリーライターまで、物書きたちはカネと自由を求めて苦闘してきた。本書ではそうした姿を、出版界の“秘部”とも言いうる「原稿料事情」を通じて描き出す。類例なき作家論にして日本文化論である。
序章 私的売文生活入門;第1章 原稿料とは何か;第2章 幸せな黄金時代;第3章 標準としての夏目漱石;第4章 トップランナーたちの憂鬱;第5章 貧乏自慢もほどほどに;第6章 現代日本の原稿料事情;終章 お金も自由も

 こういうの流行ってるの?