『世界文学を読みほどく―スタンダールからピンチョンまで』

新潮選書 池沢夏樹【著】新潮社
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私たちは、物語や小説によって、自分たちのいる世界を表現し、同時にそのありかたを掴んできた。では、小説とは何か。世界はどう私たちを取り囲んでいるのか。小説と世界は、どのように影響しあい変遷し、その結果どこに達したのか。稀代の読み手であり、誠実な発信を続けてきた作家が、21世紀の今に生きる人々に向けて語る、文学観・世界観の集成。京大講義録。
総論;スタンダールパルムの僧院』;トルストイアンナ・カレーニナ』;ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟』;メルヴィル『白鯨』;ジョイスユリシーズ』;マン『魔の山』;フォークナー『アブサロム、アブサロム!』;トウェイン『ハックルベリ・フィンの冒険』;ガルシア=マルケス百年の孤独』;池沢夏樹『静かな大地』;ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』
内容よりも、付録の「『百年の孤独』読み解き支援キット」がすごく気になる……。