『作家になるには』

なるにはBOOKS 永江朗【著】ぺりかん社
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読書離れが叫ばれて久しい日本。文芸の世界もさまがわりしつつあるようです。しかし一方、こういう時代の変わり目に新たな才能が現れるのも事実。そう、それはあなたかもしれません。まずは何より書き続けること。書くためにたくさん読むこと。作家になるための近道はありません。まず、孤独な長距離ランナーにも似た、先輩作家たちの話に耳を傾けてはいかがですか。
1章 ドキュメント・豊潤な文学世界の住人たち(普通の感覚を持ちつづけるのはたいへんだ―篠田節子さん;猫の時間で生き、言葉をつむぐ―保坂和志さん;ライトノベルの世界で走りつづける―上遠野浩平さん;ノンフィクションだからできること―佐野真一さん);2章 作家の世界(小説とは―小説の成立要件はなにか;日本文学の流れ―近代以降の日本の文芸をふり返ってみよう;出版界とは―本を生み出す産業を少しながめてみる;ジャンル小説家1 ミステリー―いつかはデビューできると思っていた(貫井徳郎さん);ジャンル小説家2 SF―自分のなかで80点以上とれるものでないと発表しません(大原まり子さん);ジャンル小説家3 ファンタジー―なんでもできる人なんてウソだ(いしいしんじさん);生活と収入―書いて暮らすのは簡単ではない;周辺の仕事―本はひとりではつくれない。いっしょに働く人たち);3章 なるにはコース(適性と心構え―ジャンルによってちがうけれども、こういう能力は必要です;なるための道―作家に“なる”だけではなく“ありつづける”ために;書きつづける、ということ―なにより大切な「つづける」ということ)