『フェアリー・フェラーの神技』

チャドボーン,マーク【著】;木村京子【訳】バベル・プレス
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子どもの頃、テート・ギャラリーの『フェアリー・フェラーの神技』に魅せられたダニーは早熟な天才だったが、それゆえに人生の意味を見失い、やがて酒とドラッグに溺れていく。ある事件をきっかけに、絵の謎を解くことで母への償いをし、人生をやりなおそうと、画家の足跡を忠実に辿る旅に出るダニー。だが、次第に精神の均衡を失い、自分をダッドと同一視するようになる。はたして行き着く先にあるのは当初の目論みどおり贖罪・和解・希望かそれとも…?彼は、妖精の男…ヴィクトリア朝の狂気の画家、リチャード・ダッドの同名作品に触発された傑作幻想小説。2003年度英国幻想文学大賞短篇部門受賞。