『文学の徴候』

斎藤環【著】文芸春秋
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ひきこもり臨床医が日本文学の「いま」を精神分析!新しい世界の扉を開く二十章。
境界例のドライブ―柳美里;ひきこもり文学は可能か―滝本竜彦佐藤友哉;解離と関係をつなぐ「声」―赤坂真理人格障害のリアリズム―舞城王太郎エピファニーアファニシス中原昌也;ビート或いは詩への欲動―町田康;「ライ麦畑」の去勢のために―村上春樹;饒舌さと「ニヤニヤ笑い」―阿部和重;抵抗する猫システム―保坂和志;「天皇萌え」の倫理―島田雅彦;身体を回避する虚構―川上弘美;移行対象としての「おたく」―大塚英志;「怒り」の批評をめぐって―鎌田哲哉;増殖する欠損―小川洋子;妄想戦士ルサンチマン笙野頼子;内因性の文学―古井由吉;外傷性の倫理―大西巨人;「私小説」と神経症大江健三郎;中心気質者の倫理、或いは純粋寓話の起源―石原慎太郎;あとがきに代えて 私小説人格からヤンキー文学へ―村上龍金原ひとみ田口賢司