『鏡の森』

リー,タニス【著】;環早苗【訳】産業編集センター
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雪のごとく白い肌、森のごとく黒い髪、血のごとく赤い唇―美しい森の城の王女アルパツィアは、十四歳になった冬、城を襲った征服王ドラコによって連れ去られ、陵辱される。ドラコの王妃となった彼女は、「豊穣の女神デメトラの土地」と呼ばれるベルグラ・デミトゥで、敵に囲まれ心を閉ざしたまま、一人の赤ん坊を産み落とす。コイラと名づけられ、乳母に育てられた赤ん坊は、七歳になったある日、城で時折見かける氷のように美しく冷たい女が、自分の母であることを知るのだが―。さまざまな物語要素がまるで鏡のように乱反射し、紡ぎ出されるタニス・リーならではの美しくダークなエロティック・ファンタジー。愛を求めてさまよう二人の「白雪姫」の物語。
 順調に出てるねえ、タニス・リー