『明治の結婚小説』

上田博【編】おうふう
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坪内逍遙「細君」から木下杢太郎「霊岸島の自殺」まで、14の名作に見る明治の結婚事情。
新しい恋愛技術の時代;政治の季節と結婚(細君―高学歴夫婦の行方(坪内逍遙);藪の鶯―時代に踊らされぬ結婚(田辺花圃) ほか);純愛の季節とその後(外科室―人妻の秘めごと(泉鏡花);不如帰―結核に冒された新妻(徳冨蘆花) ほか);「恐れる男」と「恐れない女」(半日―夫も姑も恐れない妻(森鴎外);あだ花―男の美貌と富に惚れた女(森しげ) ほか);結婚随想(情交論(田口鼎軒);維新後婦人に対する観念の変遷(石橋湛山);明治の結婚小説を散歩する)