『映画がたたかうとき―壊れゆく“現代”を見すえて』

木下昌明【著】影書房
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人間と社会の再生を映画をとおして希求する。
1 現代と向きあう映画人(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ―少年犯罪と労働の哲学;マイケル・ムーアアメリカ社会の病理をえぐる ほか);2 二〇〇二年一一月からの状況を見すえて(あれから一年後の映画は?―『セプテンバー11』と『チョムスキー9・11』;民主主義の根幹を問う―『1票のラブレター』 ほか);3 変わりゆく中国社会(社会の矛盾をつく中国映画―『絶響』『未亡人』;中国現代史の闇を照らす―『芙蓉鎮』 ほか);4 映画がとらえた日本(戦争の“真実”を演出した映画―『戦ふ兵隊』;石を投げつける者―『日本の黒い夏・冤罪』 ほか);5 講座 女たちの記憶―『地の塩』について(女性の視点から描いた鉱山労働者のたたかいまたは追放されたハリウッド映画人の抵抗(報告と討論))
木下昌明:1938年生まれ。石川県出身。「新日本文学」「社会評論」「思想運動」「中央評論」「週刊金曜日」等の紙誌で30余年、文学・芸術についての批評活動を展開。「映画運動 試写室」「小川町シネクラブ」「本郷文化フォーラム」の映画鑑賞運動に参加。「レイバーネット日本」に参加