『フリアとシナリオライター』

(文学の冒険シリーズ) マリオ・バルガス=リョサ野谷文昭訳 \2,520 (本体: \2,400) 国書刊行会
bk1/amazon.co.jp

 結婚式当日に突然昏倒した若く美しき花嫁。泥酔して花婿を殺そうとする花嫁の兄。一体ふたりの間には何があったのか!? 巡回中のリトゥーマ軍曹が見つけた正体不明の黒人。彼の殺害を命じられた軍曹は果たして任務を遂行することができるのか!? ネズミ駆除に執念を燃やす男と彼を憎む妻子たち。愛する家族に襲撃された男は果して生き延びることができるのか!?
 
 ボリビアから来た<天才>シナリオライター、ペドロ・カマーチョのラジオ劇場は、破天荒なストーリーと迫真の演出でまたたく間に聴取者の心をつかまえた。小説家志望の僕はそんなペドロの才気を横目に、短篇の試作に励んでいる。そんな退屈で優雅な日常に義理の叔母フリアが現れ、僕はやがて彼女に恋心を抱くようになる。一方精神に変調を来したペドロのラジオ劇場は、ドラマの登場人物が錯綜しはじめて……。

 『緑の家』や『世界終末戦争』など、重厚な全体小説の書き手として定評のあるバルガス・リョサが、コラージュやパロディといった手法を駆使してコミカルに描いた半自伝的スラプスティック・ラブコメディ

〈バルガス=リョサ〉1936年ペルー生まれ。ラテンアメリカを代表する作家。サン・マルコス大学で法律と文学を学ぶ。「緑の家」でロムロ・ガリェゴス賞を受賞。評論も執筆する。
 フリシナキタ━(゜∀゜)━ !!!!! bk1では1〜3週間後。
 『世界終末戦争』を読んでいて良かった。最高のタイミング!!
 でも、昔の邦題は『フリア叔母さんとヘボ作家』『フリア叔母さんと三文文士』じゃないのか。天才なのか……。ん? ヘボ作家は「ぼく」の方? ちなみに映画版『ラジオタウンで恋をして』amazon.co.jp】では、「ぼく」はキアヌ・リーヴスだそうな(;´Д`)ェエ工!? ……だったら、近所のTSUTAYAにもありそう?