『大正・昭和の庶民派レトログラフィックス 日本の紙クズ―野島寿三郎コレクション』

野島寿三郎【資料収集・編著】ピエ・ブックス
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本書は、大正・昭和期に使用されたチラシや絵はがき・シール・チケット・ラベル・パッケージ・パンフレットなどを紹介・掲載したものである。広告物や包装紙は、その使命が終わると、多くのものは廃棄され紙クズとして処分されていくが、ここに掲載された資料は、数多くの方の手を経て保存され、野島寿三郎氏のコレクションとなり奇跡的に現在に伝えられたものである。いずれも骨董品ではないが、社会の隅々で配布され、愛用・使用されたものですから、その時代の雰囲気を雄弁に語るものばかりである。
劇場パンフレット表紙;映画・劇場チラシ;絵はがき袋;交通キップ;チラシ;商品しおり;シール;絵はがき;チケット;楽譜表紙〔ほか〕
野島寿三郎:1932(昭和7)年、岩手県盛岡市に生まれる。早稲田大学文学部中退。父親の転勤のため、少年時代は松本や東京、京城など各地を転々。学生時代から古銭や切手、マッチの収集に目覚め、昭和30年代には、銀座のすべての商店マッチなどを精力的に集める。浮世絵についての造詣も深く、美術館設立などの仕事を経て、現在、東京・小岩にペーパーコレクションの店「コレクターズ」をオープン。テレビの「開運!なんでも鑑定団」に紙くず鑑定士として参加。紙くず保存のPR活動を積極的に行っている。日本絵葉書会顧問