『明かりが消えて映画がはじまる―ポーリン・ケイル映画評論集』

ケイル,ポーリン【著】;山田宏一【監修】;畑中佳樹柴田元幸斎藤英治武藤康史【訳】草思社
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2001年、世界中の映画人・映画ファンに惜しまれつつ亡くなった、米「ニューヨーカー」誌の名物評論家ポーリン・ケイルによる映画評論集。何者にも媚びず、自らの該博な知識と鋭い感性だけを頼りに、定評のある「芸術映画」でもつまらなければ辛辣にこきおろし、いわゆる「娯楽映画」でも面白ければ、その魅力を細部に至るまで徹底的に吟味する。スピルバーグトリュフォーベルイマン、アルトマン、ベルトルッチ、スコセッシ、タヴィアーニ兄弟ほか、多数の有名監督についての明晰な映画論に加え、傑作エッセイ「ケーリー・グラント論」も収録。映画の魅力の核心に迫る。
夢の都から来た男―ケーリー・グラント;太陽系の緑色革命―『未知との遭遇』;「ゴッド・ブレス・アメリカ交響曲―『ディア・ハンター』;さや人間の恐怖―『SF/ボディ・スナッチャー』;愛のためにすべてを―『アデルの恋の物語』;ニューヨークの地下生活者―『タクシー・ドライバー』;退行現象―『グッバイガール』・『イフゲニア』;夢の女たち―『遠い雷鳴』;狂った雄ガチョウ―『カッコーの巣の上で』;呪いとしての映画―『キャリー』〔ほか〕