『食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで』

フェルナンデス=アルメスト,フェリペ【著】;小田切勝子【訳】早川書房
bk1/amazon.co.jp】2,300
歴史上どんなときも、人間の行動を支えてきたのは食の営みであった。むしろ、食こそが歴史を動かしたと言っても過言ではない。本書では、人類史に大きな影響を与えた「8つの食の革命」を明かすと同時に、古今東西に語り継がれる数々の謎を徹底的に分析する。栄養学的にみるカニバリズムの意味とは?人種差別はテーブル・マナーからうまれた。電子レンジがもたらす社会・文化の崩壊とは?…世界的に著名な歴史学者である著者が、数々の驚くべきエピソードも満載し、「食」を軸に、人類文化の歴史を読みとく。さらに、その延長上にある、現代社会との接点をも明らかにし、われわれの生活のあり方に鋭くメスを入れる。過去、現在、未来にいたる人類と食との深い関係を見つめ直す壮大な書。
第1章 調理の発明―第一の革命;第2章 食べることの意味―儀式と魔術としての食べ物;第3章 食べるための飼育―牧畜革命:食べ物の「収集」から「生産」へ;第4章 食べられる大地―食べるための植物の管理;第5章 食べ物と身分―不平等と高級料理の出現;第6章 食べられる地平線―食べ物と遠隔地間の文化交流;第7章 挑戦的な革命―食べ物と生態系の交換;第8章 巨人の食料―十九世紀と二十世紀の食べ物と産業化
 「ファーストフード」はママ(一応(T-T))。