『後南朝再発掘―熊沢天皇事件の真実』

山地悠一郎【著】叢文社
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一三九二年、大内義弘の仲介で南北朝合一。しかし「両朝が交互に帝位につく約」は足利幕府によって破られた。激怒した南朝方は吉野熊野伊勢河内美濃尾張美作を舞台に悲劇の抗議戦を続行するが、史実は封印されて闇に―。そして戦後の日本。後南朝後裔の熊沢天皇が「われこそ正統天皇なり」と名乗り出るが、時代錯誤と珍妙な言動が嘲笑を呼び再び闇の底に―。
後南朝とは何か;明治宮廷を脅かした南朝の亡霊;戦後熊沢天皇の発表による「熊沢ストリー」;東条も一目おいた熊沢信太郎天皇の演出;熊沢天皇事件とGHQ・マッカーサー元帥の結びつき;熊沢方に残るフリー・メーソンに関わる私文書;GHQ資料が語る昭和天皇温存の心底;裕仁天皇の存命・寛道天皇の消滅;熊沢天皇は全くのニセモノだったか;義仁王の首壺の怪;熊沢天皇失落後の協賛者「南朝党」;「永久平和を願って」の慰霊碑とは何んぞや