『ゆらてぃくゆりてぃく』

崎山多美【著】講談社
bk1/amazon.co.jp
心地よく柔らかに刻み込まれる「言葉」の力。保多良島では人が死ぬと通夜の後、遺骸は焼いたり埋めたりせず陽の昇る寸前に海へ流すという。九州芸術祭受賞、芥川賞候補作家の描く驚くべき民族奇譚。夜這い、水葬、シマビト気質。保多良ジマでは、性と魂がたおやかに交わっている。柔らかに、心の奥深く刻み込まれる物語。
ゆらてぃくゆりてぃく;ホタラ綺譚余滴