『ドン・キホーテ(全4巻)』
セルバンテス、装画・挿画 堀越千秋 荻内勝之・訳 新潮社
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『ドン・キホーテ』出版四〇〇周年記念。声に出して読みたくなる画期的な新訳、待望の刊行!雄大深遠にして血湧き肉おどる物語が、素晴らしい日本語で生まれかわった。荻内訳は、セルバンテスがその序文で「格式ばらず、文章の調子が良い楽しい物語にした」とうたっている精神にのっとり、日本語の語り調子を生かして味わい深く、朗読して文章の美しさ物語の面白さを堪能できる。堀越千秋氏の挿絵各巻一〇点を入れて刊行。
えー、牛島信明(岩波新版)訳好きですよ、私は。挿絵も(特にロシナンテがひっくり返っている絵なんて、とっても芸が細かい)。挿絵が気になるけど、この値段はどうか。
『時代劇伝説―チャンバラ映画の輝き』
岩本憲児【編】日本映画史叢書 森話社
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日本映画における一大ジャンルの誕生と、その後の盛衰の歴史をたどる。あの頃スクリーン上を躍動した剣豪や英雄、怪盗、侠客、忍者たちはいずこへ。
総論(時代劇伝説);1 源流から本流へ(歌舞伎から映画へ―「芸能史」としての時代劇映画前史;時代劇の誕生と尾上松之助;「旧劇」から「時代劇」へ―映画製作者と映画興行者のヘゲモニー闘争;マキノ映画時代劇―反射しあうメディア ほか);2 その豊かな水脈(「任侠もの」の水脈;ヴァンプ女優論―鈴木澄子とは誰だったのか;忍者映画の変容―松之助からNINJAへ;大川橋蔵という「正統」―衣裳と化粧のドラマトゥルギー ほか)