『精霊たちのフロンティア―ガーナ南部の開拓移民社会における“超常現象”の民族誌』

石井美保【著】(京都)世界思想社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4790712443/zabon-22/
異界からの光が照らしだす、日常世界の実践的論理とは。妖術と呪術がせめぎあい、精霊や小人が跳梁する西アフリカ、ガーナのフロンティア社会。人びとの生と身体に浸透する“超常現象”のリアリティを、緻密なフィールドワークから解きほぐす。
超常現象の民族誌に向けて;第1部 フロンティア社会の宗教実践(オブリティマという社会空間;開拓移民社会の歴史;神霊の花嫁たち―女神アコノディの祭祀;精霊と小人の社;神々と精霊の祭り;精霊たちの「移住」史);第2部 生活世界の妖術と呪術(子宮を盗む女―アカン社会の妖術と親族規範;土地問題の森に分け入る;小作を生むシステム―異民族間の労働生産関係;土地をめぐる呪術と精霊祭祀);第3部 異界を生きる身体(もの/語りと現実構成―卜占の神アファ;超常的なるものと身体性);日常性の論理と呪術・宗教研究の射程