『重力のデザイン―本から写真へ』

鈴木一誌【著】青土社
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文字の方向やタテ組ヨコ組など、ブック・デザインの詳細な具体例から、デザインの本質が「重力」の演出にあることを論証。この議論をふまえ、多くの写真集をデザインした立場から、写真界の国際的トップランナー荒木経惟森山大道を徹底分析し、「デザインされた重力」と映画の関係までを語る。
1 本と重力(増殖するシール―画面が立ちあがるとき;タテとヨコ―鏡のなかの文字 ほか);2 あいだの映画(鏡と月―フレデリック・ワイズマンの重力;後ろ姿の思想―ジャン=リュック・ゴダールと書物 ほか);3 写真と重力(問いかけへの演算子荒木経惟と死者;走るアッジェ―流れる荒木経惟 ほか);4 重力の行方(「二点間」へおりていく―吉本隆明のレイアウト感覚;重力の行方―レヴィ=ストロースからの発想)
鈴木一誌:1950年生まれ。グラフィック・デザイナー。東京造形大学在学中より杉浦康平のアシスタントをつとめ、85年独立。装丁ばかりでなく、本文、図版レイアウトを含めた書物全体の設計にたずさわるブック・デザインをしごとの中心とする。96年、デジタル・デザインでページを生みだすための基本ルール『ページネーション・マニュアル』を提起し、著作権フリーで公開。戸田ツトムとともに『季刊d/SIGN』の責任編集を務める。81年、第一回ダゲレオ出版評論賞を受賞以来、映画評論家としても活躍し、映画本の造本・装丁も多く手がける

重力のデザイン―本から写真へ
鈴木 一誌
青土社
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