『雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者』

ハンブリン,リチャード【著】;小田川佳子【訳】扶桑社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594052886/zabon-22/
雲で気象を読むのは、じつは非常に近代的な考えかたである。雲は、不定形でつかみどころがなく、移り変わるものの代名詞だったのだ。時は、19世紀初頭―科学が大衆の「娯楽」として人気を博した時代。ある科学講演会で、アマチュア学者が、聴衆に大興奮を巻き起こした。彼は、雲を分類し、名をつけたのだ。それは、画期的な“発明”だった!一介の素人研究家が「気象学」という新たな地平を切りひらき、ゲーテの絶賛を浴びることになったのだ…知られざるドラマをあざやかに描き、LAタイムズ・ブックアウォードに輝いた、科学歴史ノンフィクション。
時間の浪費;科学シアター;雲の歴史のあらまし;雲の使者;幼少時の情景;「アスケジアン・ソサエティ」;その他の分類;出版物;高まる影響;名声;ビューフォート風力階級;ゲーテとコンスタブル;雲の国際年;エピローグ その死後

雲の「発明」―気象学を創ったアマチュア科学者
リチャード・ハンブリン 小田川 佳子
扶桑社