『恐怖の兜』

新・世界の神話 ペレーヴィン,ヴィクトル【著】;中村唯史【訳】角川書店
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「いったい、ここは、どこなんだ!?」彼らは孤独に、それぞれ目覚める。そこは小さな部屋、あるのはベッドとパソコンだけ。居場所を把握するため、仲間探しのチャットが始まる。呼びかけに応じたのは、男女八人―。どうやら自分たちが迷い込んだのは、「恐怖の兜」をかぶった巨人の世界らしい。その正体は、牛の頭をもつ怪物ミノタウロス。そう、つまりこの奇妙奇怪な世界は、ミノタウロスの迷宮なのだ。そして彼らは救出の時を待つ。ミノタウロスを退治した、英雄テセウスを。しかしその脱出劇には…驚愕の結末が。現代ロシア文壇に異彩を放つ寵児ペレーヴィン。驚異的な空想と論理をもって一気に描ききる、テセウスミノタウロスの迷宮神話。
ペレーヴィン,ヴィクトル:1962‐。モスクワ生まれ。現代ロシアで最も人気の高い小説家の一人。ソ連崩壊後の混乱期に『青い火影』、『黄色い矢』、『チャパーエフとプストタ』、『ジェネレーションP』などの作品を次々と発表して、“ポスト共産主義時代”の文学を担う新世代の作家としての評価を確立した。ニューヨーク・タイムズ誌やグランタ誌にも作品を寄稿し、主要作品が各国語に翻訳されるなど、欧米での評価も極めて高い。SF関係の文学賞を何度も受賞し、純文学のジャンルにとどまらず、本国では幅広い読者から圧倒的な人気を博している。2003年には、作品集『どこからでもなくどこへでもない過渡期の弁証法』で、ロシア現代文学アカデミー主催のアポロン・グリゴリエフ賞を受賞した。公の場に姿を現すことを好まず、モスクワ在住と言われるが、詳細は不明
中村唯史東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。山形大学人文学部助教授。専門はロシア文学ソ連文化論

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