『ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルスの生涯―信仰の罠』

パス,オクタビオ【著】〈Paz,Octavio〉;林美智代【訳】土曜美術社出版販売
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812015383/zabon-22/
17世紀メキシコに生きながら、誰よりも早く、明晰に、近代的精神を先取りした詩人である修道女ソル・フアナの生涯を、ノーベル文学賞受賞詩人オクタビオ・パスが読み解く渾身の大著、待望の邦訳。
第1部 ヌエバエスパーニャ王国;第2部 フアナ・ラミレス(一六四八‐一六八八年);第3部 ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルス(一六六九‐一六七九年);第4部 ソル・フアナ=イネス・デ・ラ・クルス(一六八〇‐一六九〇年);第5部 十人目の詩神;第6部 信仰の罠
パス,オクタビオ:1914‐1998年。20世紀後半のメキシコとラテンアメリカを代表する詩人・評論家・知識人。1990年、ノーベル文学賞を受賞。詩集のほかに、文学・芸術、メキシコの歴史・文化をはじめとする政治・社会・思想、エロティシズム・愛をテーマに数多くの秀逸な評論を著した。その人生はメキシコ現代国家の歩みと重なり、行動する知識人として1970年代から90年代半ばに至るまで文学・芸術・思想・政治の評論雑誌を主宰し、言論の自由を守る立場から政府の政策に批判的な姿勢を貫いた
林美智代:1954年、京都市生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)人文科学研究所史学専攻博士課程単位取得退学。現在、関西外国語大学教授