『焼かれた魚―The Grilled Fish』

小熊秀雄【文】ビナード,アーサー【英訳】;市川曜子【画】パロル舎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894190427/zabon-22/
http://www.alles.or.jp/~m2/booksss/sakan.html
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http://web.city.sapporo.jp/read/sakana.html
で朗読が聴ける。

白い皿の上にのった焼かれた秋刀魚は、たまらなく海が恋しくなりました。「あぁ、海が恋しい。僕は海に帰りたい」焼かれた一匹の秋刀魚がテーブルの上の皿から海へ帰るまでの物語。英訳併記。
小熊秀雄:1901年、北海道は小樽に生まれる。三歳のときに母親が死亡。姉が養女に出される。十五歳で高等小学校二年を卒業してからは、ほぼ独立した生活を送り、「養鶏場番人、炭焼手伝、鰊漁場労働、農夫、昆布採集、伐木人夫、製紙工場職工」などさまざまな職につきながら、短歌を作る。1922年、「旭川新聞」社会部の記者となり、やがて文芸欄を担当。詩、童話、短編小説も書き始める。展覧会にダダイズムの絵を出品し、その会場でのちの妻・つね子と出会う。1925年に結婚、三年後には上京して、旺盛な文筆活動を開始する。厳しい言論弾圧の中で、風刺詩というジャンルを切り開き、長編叙事詩の傑作も生み出す。社会の軍事化にひるむことなく、鋭いユーモアと豊かな感受性をもって抵抗し続けた。1935年『小熊秀雄詩集』と『飛ぶ橇』を刊行。「旭太郎」というペンネームで、SFマンガの先駆けとなる『火星探検』の台本を書き上げる
ビナード,アーサー:1967年、米国ミシガン州に生まれる。1990年、コルゲート大学英米文学部を卒業。卒論の際、日本語に出会い、魅惑されて来日。日本語での詩作、翻訳を始める。2001年、詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞を受賞。2005年、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞を受賞
市川曜子:1959年、東京に生まれる。1984年、東京造形大学美術学科(絵画専修)を卒業。油彩のほか、和紙や木の板による作品を発表し、多くの個展を開く

焼かれた魚
焼かれた魚
posted with amazlet on 06.02.01
小熊 秀雄 アーサー・ビナード 市川 曜子
パロル舎 (2006/01)