『七悪魔の旅』

マヌエル・ムヒカ=ライネス 著 西村英一郎 訳 中央公論新社
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地獄もなかなか大変だ――地獄の大魔王に叱責され、七つの大罪を担う悪魔たちは獲物を探して時空を超える旅に出た。アルゼンチン発のユーモアとエスプリ溢れる傑作エンターテイメント。
四六判/304ページ/定価2730円(本体2600円)
http://www.chuko.co.jp/new/2005/07/003661.html
ムヒカ=ライネス,マヌエル:1910‐1984。アルゼンチンの名家に生まれる。若いときから小話に興味をもち、軽妙、怪奇な短編を書いた。大学中退後、新聞の編集に携わるかたわら、短・中篇小説を執筆し、アルゼンチンの雰囲気をかもし出す寓意的、怪奇的な『ここに彼らは生きた』『神秘なブエノスアイレス』の二つの連作短編集で作家として認められた。1962年、16世紀のイタリアの奇人の生涯をバロック風に描いた重厚な大作『ボマルツォ公の回想』で、世界的な評価を得る
西村英一郎:1949年、三重県に生まれる。京都大学文学部史学科卒。青山学院大学大学院博士前期課程修了。専門はラテンアメリカ現代文学ラテンアメリカ植民地史。国際武道大学教授、東海大学非常勤講師
アンソロジー『遠い女』に収録されている「航海者たち」を読んだ限りでは、佐藤哲也ファンには特に受けそうな感じ。これは読みたい! 西村英一郎は、今読んでいるリョサ『密林の語り部』の訳がすごく読みやすくて良い感じ。