『召使いたちの大英帝国』

新書y 小林章夫【著】洋泉社
bk1/amazon.co.jp
召使いは見た!もう一つのイギリス近代。この国が大英帝国としてもっとも栄えたイギリス・ヴィクトリア時代。上は王室、貴族から、下は中産階級の家に至るまで、実に多くの、そしてさまざまの家事を分担しておこなう召使いがいた。その数は一三三万人あまりと、男女合わせた総労働人口の中で、最も大きな割合を占めていた。なぜこれほど多くの召使いがイギリスにいたのか?薄給、重労働、低劣な住環境、横暴な主人に貞操の危機…。彼らは苦難に耐えつつも日々を謳歌し、イギリス近代の発展を底辺で支えた。職業から見た、知られざる近代イギリスのもう一つの世界。
第1章 広大な使用人の世界―執事から従僕まで;第2章 女使用人たちの仕事;第3章 使用人部屋の世界を覗いてみれば;第4章 主人もさまざま、使用人もさまざま;第5章 貞操の危機―主人と使用人の緊張した関係;第6章 使用人と新天地;第7章 貴族の没落と召使いの変化;第8章 現代使用人事情