『大人のための児童文学講座』

ひこ・田中【著】徳間書店
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古典から現代まで、児童文学の流れがコンパクトに頭に入る画期的ガイドブック登場!世界14カ国の児童文学47作品を一挙解説!各作品ごとに著者略歴とあらすじを掲載!それぞれの作品が書かれた時代の、世界の動きがわかる関連年表付き。
1 家族(若草物語―小さな婦人と元気な女の子;赤毛のアン―想像力の持つ意味;あしながおじさん―マッチョなあなた;少女パレアナ―恋愛結婚しなさい? ほか);2 子ども(人魚の姫―早く大人になりたかった;ふしぎの国のアリス―ちがう世界を生きる;フランダースの犬―究極のロマンチシズム;トム・ソーヤの冒険―学校に行く子ども ほか)

つまりセドリックとは、美しさも汚さも両方存在する本当の世界を知ることを求められてはいないし、知ってはいけない存在なのですね。
 これほど不幸な子どもはいないでしょう。
 彼は、近代の大人社会が作り出した、「理想の子ども」という悲しいモンスターなのです。

 『小公子』は読んでないなあ、『小公女』を読めば充分だと思っていたから。ふーん。