『薔薇のパルファム』

蓬田勝之【文】;石内都【写真】求龍堂
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薔薇が、もっとも匂いたつのは、いつか。夜明けとともに、半開の薔薇にそっと近づき、その声を聞きとどけてきた「香りの化学者」だけが知る秘密。薔薇の肌、吐息、疵を石内都が写し撮り、薔薇の魅力にとりつかれたすべてのひとを誘う。薔薇をめぐる世界の物語、香りの最新化学をわかりやすく解説した、珠玉の書き下ろしエッセイ。
壁画に残る薔薇の香り;美しさゆえに子孫を拡大した薔薇;王様より女王様が偉い;ヨーロッパの女王、中国の太后;姿と香りの競演;薔薇の香りに包まれたビーナス;新しい薔薇を作り出す人々;女王様よりいまが幸せ;朝露に香る薔薇;日本の古典に登場する薔薇〔ほか〕
蓬田勝之:パフューマリー・ケミスト。世界で初めて薔薇の香りを6タイプに分類した香料分析のエキスパート。20年で約1000種の薔薇の香りを調査。主に花の香り研究から新規なフレグランス素材の開発に従事。最相葉月の名著『青いバラ』にも登場する。資生堂リサーチセンター香料開発室参与を経て、現在(NPO)バラ文化研究所理事。2005年2月:講演「バラの香り研究とその新視点」東京薬業健保会館および大阪薬業クラブ・日本香料協会。3、5月:講演「バラの香りの秘密」岐阜可児市花フェスタ公園。2006年5月:講演「バラの香り科学(仮題)」大阪国際交流センター・世界バラ会議。香料関連学会(TEAC、国際精油会議、園芸学会)発表・特許多数。日本ばら会(JRC)、世界らん展の香り審査委員、国営越後丘陵公園「芳香バラの丘」(世界で初の芳香分類のバラ園)協力