『ララバイ』

ハヤカワ・ノヴェルズ チャック・パラニューク【著】;池田真紀子【訳】
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古代より伝わる「死の歌」は僕たちの世界を滅ぼすのか?乳幼児ぽっくり病の取材を進める新聞記者ストリーターは奇妙な事実に突き当たる。死亡した赤ん坊たちの家にはすべて、『世界の詩と歌』という本が置かれていたのだ。やがて、その中の一篇、アフリカ起源の子守歌に聴いた者を瞬時に殺害する魔力があると判明する。もし、この歌がラジオやテレビで流されたら?電話一本で証拠もなく誰かを殺せてしまうとしたら?僕たちが聴く音という音に歌が混じるかもしれないとしたら?戦慄に身を震わすストリーターは、この「間引きの歌」の秘密を知る魔女崇拝者のモナ、環境テロリストオイスター、そして幽霊屋敷専門の不動産業者のヘレンとともに現存するすべての『世界の詩と歌』を処分するアメリカ横断の旅にでる。