『ファンタジーとジェンダー』

高橋準【著】青弓社
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空想的な創造でありながら、同時に現実社会と対峙し批評するファンタジーという世界。作品を成立させるしくみである「男装の麗人」「戦う女性」「家族」を軸に、現実のジェンダー関係やセクシュアリティにとってのオルタナティブを読み解く。
第1章 迷宮の地図を描く―ファンタジーをどう読むか(ファンタジーとは何か;ファンタジーをどう読むか);第2章 「男装の麗人」たち(「男装の麗人」の類型学;ファンタジーの「古典」における「男装の麗人」);第3章 「戦う女性」たち(ファンタジー世界の「戦う女性」たち;女性たちはなぜ「戦う」のか);第4章 ファンタジーのなかの家族(散乱する家族―ファンタジー世界の家族像(1);別種の家族―ファンタジー世界の家族像(2);「開かれた家族」へ;家族をめぐる地図);付録 ファンタジー作品紹介